リボンには裏表がありますが、どちらを外側にしても機能的にほとんど変わりません。
① お使いの傘形イヤーピースをノズルから外します。
② 鳥形の孔をノズルに差し込みます。
箸などで孔を広げれば、差し込みやすくなります。
(リボンに左右はありませんが、好みの巻き方が決まりましたら、リボン表面が表側になるようにすれば良いでしょう。)
最初はきつめですが、次第に布地が伸びて脱着しやすくなります。
くちばし部分を指で押さえながら、弱い力でふんわりと巻き付けます。
注意、強い力で巻き付けると、装着感も硬くなってしまいます。
傘形イヤーピースをノズルに戻さない、「ノズル直巻き」から説明します。
くちばし部分を指で押さえながら、鳥形リボンの胸側をイヤホン側にして巻き付けると、円錐形になります。(写真↑)
円錐形とは逆のラッパ形にしても構いません。
リボンの後半部分は、円錐形にはなりません。
耳の形にフィットするために必要な隙間を作るためです。
【リボンが空回りして、手巻きしにくい場合は、】
リボンのくちばし部分をマスキングテープでイヤホン筐体に貼り付ける方法もあります。
しかし、生地にダメージを与えるため、お勧めしません。
【ノズル直巻きの良いところ。】
柔らかな装着感になるため、長時間の使用に適しています。
また、耳穴の小さな方にも最適です。
傘形イヤーピース分が軽くなることも、大きな利点です
ロール部分を指先で回すだけで、サイズの微調整ができます。
コツは、「ふんわりと手巻きする。」
手巻きのコツは、ふんわりと柔らかく巻くことです。
ふんわりと巻けば、耳穴の形に変形する柔らかさが保たれるので、装着感・音質とも良くなります。
逆に固く巻くと、耳穴の形にフィットしないために、隙間ができやすく遮音性が下がり、音質低下の原因になります。
形ごとの特徴などを説明します。
音質に関しては、イヤホンの機種によっても大きく異なるため、説明を少なくしています。
ご自分でアレンジすることも楽しみの一つですので、参考程度にして下さい。
2回巻いただけでも、吸音効果を実感いただけると思います。
多く巻き付けてサイズを大きくすれば、耳との密閉性が高まり迫力ある音質になります。
しかし、耳が痛くなりやすいのでサイズ微調整をして下さい。
「ノーマル巻き」は、音質も普通なのではと思うでしょうが、ピタッとフィットすれば、最高の音質を楽しむことができます。
ノズルの先端付近から巻き始めて、細長くします。
耳穴の形に変形しやすいので、カスタム巻きと呼んでいます。
ロールが太くなるまでリボンを手巻きして、耳ポケットへ装着します。
リボンを全て巻き付けてもサイズが小さい場合には、傘形イヤーピースをノズルに戻し、その上から巻き付けて下さい。
また、鳥形リボンを二枚重ねにする方法も考えられますが、音圧が強くなるため注意が必要です。
【重要】
・装着角度は、鼓膜の方向ではありません。
・写真のように斜め上から耳ポケットへ装着します。
次に、下回転させて耳ポケットの後方(赤色)で支えると安定するようです。
外耳道に何も入れない。
頭の内側で音が鳴らない。
まさにストレスフリーです。
音源が外側になるため、ヘッドホンに近い感覚です 。
様々な条件により異なりますが、最も低音が強くなる巻き方のように感じます。
⚠️【太巻きの注意点】
・耳ポケットの遮音性が高まると、空気が震えるほどの強い低音を感じる場合がありますので、聴き始めは音量を低くして下さい。
注意
ハイブリッド巻きは、イヤホン筐体を耳ポケットへはめ込むタイプのイヤホン限定のアレンジになります。
ノーマル巻きやカスタム巻きをしてから、残りのリボンをイヤホン筐体に巻き付けます。
これにより、
・鼓膜へダイレクトに届く音。
・耳ポケットで遮音された音。
この2つの音が聴こえるため、ハイブリッド巻きと呼んでいます。
外耳道へ差し込んだ部分が支えとなり、脱落しにくい利点もあります。
また、耳へ触れる部分すべてがソフトな装着感になります。
音場が広くなるります。
「長時間使用にお勧めの
巻き方」
ノズルに1~2回だけ巻いて、残りをイヤホン筐体に巻く方法もあります。
この巻き方は、低音が弱くなり迫力もなくなるのですが、耳が疲れずに爽やかに長時間聴くことができます。
〈ハイブリッド巻きのアレンジ。)
ただひたすら、5㎜くらいずつずらしながら、螺旋状に手巻きするだけです。
細かい所を気にせずに、耳へ装着してからフィットさせるイメージです。
リボンを傘形イヤーピースで押さえるため、リボンの外れ防止の効果があります。
できるだけ小さな傘形イヤーピースを使えば、カスタム巻きも細くできます。(写真↑右側)
現在お使いのサイズよりも小さな傘形イヤーピースを装着します。
高音の吸収が少ないので、
高音がしっかり聴こえます。
以下3種類の巻き方とも、お勧めです。
大きな傘形イヤーピースを装着すれば、
・太巻き
にして、耳ポケットへの装着に適しています。
⚪ノーマル巻き
⚪カスタム巻き
⚪ハイブリッド巻き
⚪太巻き
⚪たけのこ巻き
ではどれが一番のお勧めなのか?
片寄った使用割合になりそうですが、以外にもローテーションして楽しんでいます。
ノーマル巻きで耳が痛くなったら太巻きにしたり。
広い音場で聴きたいときはハイブリッド巻きにしたり。
低音の刺激が欲しい時は、太巻きにしたり。
このように、ローテーションできることも、手巻き式イヤーピースの利点かもしれません。
【イヤーピースを短くしたい時は、】
低音の迫力がなくなりますので、低音重視の方は切らないで下さい。
(高音の吸収は、感じとれます。)
マスキングテープを貼り付け、カットしたい所にボールペンで線をひきます。
その線にそってカットします。
布地が柔らかいため、マスキングテープを貼らないで切ると、切り口がギザギザになりやすいので注意して下さい。
【注意点】
ノズルに巻き付けた状態で、ハサミで切らないで下さい。
切り口がギザギザになってしまいます。
切ったり、貼ったり、縫うこともできます。
『リボンを切りたくなったら。』
ハサミで切りたくなったら、
柔らかいので、そのままでは切りにくいのです。
マスキングテープを貼って、テープと一緒に布地を切ると、切りやすくなります。
『リボンを短くしたい場合。』
使い方によってはリボンが長過ぎることがあります。
短く切っても構いません。
・イヤホンの機種によってはリボンの巻きを解いても、充電ケースと干渉して充電できないことがあるかもしれません。
その場合、リボンをノズルから外して充電して下さい。
・リボンの厚さは、0.6㎜です。
当然、充電ケースの蓋は完全には閉まりません。
特に完全ワイヤレスイヤホンには、様々な機能がイヤホン本体に搭載されています。
マイク、センサー、スイッチなどの場所を確認していただき、本製品が悪い影響を及ぼさないかの確認をお願いいたします。
もし、何らかの影響がある場合には、直ちに本製品を取り外し、使用を中止して下さい。
ウルトラスエードの素材は、
「水温30度以下での弱い洗濯が可能。」となっています。
塩素系漂白剤は使用できません。
洗濯機で洗う場合には、必ず洗濯ネットに入れた方がよいでしょう。
私の経験では、洗濯機で15回洗っても見た目に変化はありませんでした。
生地ですので、新品に比べて「ごわつき感」はでできます。
ここまで、手巻き方法について説明してきましたが、今までと音質が変わるために、「あれ? 音がこもっているような。」と思うかもしれません。
イヤホン特有の、刺さるような高音が吸収されるために、こもったような音に感じるのだと思いますが、この音は聴き慣れてくると「戻って来たくなる優しい音。」になるはずです。
柔らかな肌触りのため、音楽を聴かない時でも、耳に入れたくなるという人もいます。
分かりやすく例えるならば、シリコンゴムのシートで寝ていた人が、ふかふかの毛布を使い始めたら、もうシリコンゴムには戻れないということでしょうか。
何度も今までの傘形イヤーピースと聴き比べてみて下さい。
工業所有権の内、私が持っている権利は意匠のみです。(2020/12現在)意匠の中でも基本的な意匠といえる「ロール式イヤーピース」と、「コード付きのリボン」の2件です。
「鳥形リボン」(2020/12月出願)は、意匠登録出願済みです。
earpiece
earchip
earphone
「鳥の形になった訳。」
普通のリボンを手巻きすると、1巻き目にそれは起こります。
・音の通り道が塞がってしまう。
・リボンの重なり部分が多くて、きれいに巻けない。
この時の、余分なリボン部分をカットしたら、クビレの形になりました。
それから、手巻き作業を始めたら、リボンが空回りして上手く巻けませんでした。
そこで、指先で押さえるための突起を設けてみると、くちばしの様に見えるのでした。
半日の間、鳥の形になっていることに気付きませんでした。
本当に偶然だったのです。
写真の左側が「前穴」
右側が「後穴」